Research & achievements研究・業績
Research activities研究活動
研究プロジェクトおよび概要
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I. HCVに対するSLD治療の効果とその後の予後についての臨床研究
- SLDの治療に関して関連施設における症例を集積して、治療効果に寄与する因子をウイルスの変異解析と合わせて解析を進めている。同時に予後に関与する因子を検討している。SVR後肝発癌に寄与する因子を臨床病理学的に解析すると共に、オミックス解析により同定する。治療前後での血中エキソソームやケモカイン・サイトカイン濃度の変化を解析することで、肝発癌を予測するバイオマーカーの同定を行う。
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II. B型創薬研究とその臨床応用
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肝炎撲滅を目指して、B型肝炎創薬研究及び最新のグローバル臨床治験を複数行っています。また、AMED(日本医療研究開発機構)研究・田中班(代表、田中靖人)として、全国多施設共同研究を展開しています。
「2017~2021年AMED肝炎等克服実用化研究事業:実用化に向けたB型肝炎新規治療薬の探索及び最適化」
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III. 消化器疾患Microbiome解析
- 消化器疾患、特に発癌や病態進展に関連する糞便・胆汁中の腸内細菌叢の変化・ Dysbiosisの検討を行う。
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IV. 消化器癌・肝細胞癌の増殖進展機構の解明とそれに基づく治療法の開発
- 消化器癌・肝細胞癌の癌細胞株を用い、網羅的な遺伝子発現・蛋白質発現解析、翻訳後修飾解析を行い、それらの結果をマルチオミクス解析に供し、発癌増殖進展過程の責任分子を同定し、新規治療法の開発を目指す。
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V. 肝炎・肝細胞癌誘導因子の制御機構の解明とそれに基づく治療法の開発
- ヒト肝炎・肝細胞癌組織や癌細胞株を対象に、病態に関与する遺伝子発現のエピゲノム制御機構を解析し新規診断法の開発や、遺伝子発現調節を目的とした“エピジェネティック治療薬”の開発を目指す。
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Ⅵ. 生活習慣病としての消化器疾患の病態解明
- 生活習慣病としての消化器疾患を分子生物学的観点より解析し、新たな治療法の可能性を探る。
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Ⅶ. HBVの再活性化メカニズムの解析・再活性化防止への取り組み
- HBVキャリアからの再活性化、およびHBV感染既往例におけるde novo B型肝炎発症のメカニズムを明らかにする。また、HBV再活性化防止に関するスクリーニングや啓発活動を行う。
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Ⅷ. 内視鏡検査に関する臨床研究 (Interval colorectal cancer)
- 10年間の全大腸検査症例を追跡し検査結果とその後の腫瘍発生率の関連を調べる。
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Ⅸ. 肝硬変に伴う二次性サルコペニア患者におけるアルブミンの構造および機能多様性の検討
- 二次性のサルコペニア患者にてアルブミンの構造および機能多様性を解析し、サルコペニアの栄養指標を見いだすと共に、酸化ストレス制御面から発症•進展の抑制に有効な治療法を確立する。
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Ⅹ. C型肝炎ウイルス検査陽性者に対する受診勧奨を目的とした病病(病診)連携システム構築及びその効果についての観察研究
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Ⅺ. 炎症性腸疾患におけるサーチュイン遺伝子発現の意義の検討